介護に対する不安や悩みなどを持っている方も多いことと思います。仕事柄、介護の現場と接することの多い、福祉住環境コーディネーターの私が作成しました。介護に対する不安や悩みを解決して、少しでも心を和らげて行きましょう。読んで頂ければ、きっと介護に対する不安や悩みが解決します。介護負担の軽減のためにも、ぜひ役立ててください。

介護に役立つ精神障害の特質1

高齢者の精神障害には、
脳の器質的な障害が原因で起こる器質性精神疾患と、
脳の器質的な障害のない機能性精神疾患とがあります。

器質性精神疾患には、
せん妄や認知症があります。

機能性精神疾患には、
老年期幻覚妄想状態・老年期精神分裂病・老年期そううつ病、
老年期神経症・老年期人格障害などがあります。

せん妄は病状名ですが、
高齢者にはよくみられるので、
疾患名同様の扱いをしています。

原因は、脳血管障害・脳腫瘍といった、
脳の器質的な疾患から起きます。
また、薬物の副作用などで起こることもあります。

軽い意識混濁に加え幻覚・錯覚・精神的興奮が現れ、
落ち着きが無くなったり、徘徊したり、
その場の状況にそぐわない言動をしたりします。

症状が出たら医師に診察を受け、
治療をしますが、
その他にも注意する点があります。

原因や誘因(服用している薬など)があれば取り除く。
保護的・受容的に接し、必要以上の行動の拘束をしない。
安心感を与え、見当識を回復するきっかけを与える。

生活のリズムを整える。
興奮が激しい場合は、少量の向精神薬を短期間用いる。
抗不安薬・睡眠薬は、症状が悪化することがあるので用いない。

これらのことに注意して、
介護者に接するようにしましょう。

老年期幻覚妄想状態は、精神分裂病に近い疾患です。
原因は不明で、女性に多く男性の約2倍です。

要因として考えられるのは、
難聴や視力障害など身体的な要因と
死別の孤独など環境要因があるようです。

幻覚や妄想が主な症状です。
幻覚は、幻聴(自分に対する悪口など)が多いです。
妄想は、被害妄想や迫害妄想が多いです。

さらに多くみられる幻覚・妄想には、
頭部や口腔などの体感異常を訴える慢性体感幻覚症や
皮下や腸内に寄生虫がいると妄想を抱く皮膚寄生虫妄想があります。

早期に医師の治療を受けることが大切ですが、
本人は、病気の認識がないので、
説得して受診させましょう。

抗精神病薬による、
薬物療法が有効です。


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